佛教の法制化問題をめぐり霊隠寺でシンポジウムが挙行さる

 2015年10月28日、霊隠寺が主催し、浙江六合弁護士事務所が共催する「佛教の法律問題に関するシンポジウム」が霊隠寺の華厳閣で挙行された。国家宗教事務局、中国仏教協会、浙江省人民代表常務委員会法制工作委員会、杭州市人民代表常務委員会法制工作委員会、杭州市民族宗教事務局その他関係部門から代表者が出席し、霊隠寺からは住職の光泉大和尚が参加した。またこれら以外にも、河南嵩山少林寺、四川峨眉山佛教協会、普陀山佛教協会などからの法律顧問及び数カ所の弁護士事務所からの責任者も出席した。シンポジウムでは中国人民大学法学院馮玉軍教授が基調講演をし、現在の佛教界に適用されている法律問題について詳細に説明し、当面の社会法制化の過程と国の立法理念について深く考察した。

 今度のシンポジウムは寺院が中心になって、法制化を促進する先鞭をかけたことで、その意義は深遠である。寺院を中心とした、佛教法律問題を研究するシンポジウムは今回が中国では初めてである。霊隠寺は仏教寺院の法律顧問を招いて、経験を分かち合いながら、法制化を促進する過程の実例を検討し、今後の宗教法制化、佛教寺院の機構法制化ないし国家の立法システムに有益な参考を提供しようとするものである。

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